futana

blog

2019年の夏休み~後編~

2019.8.21category:旅の事

 

前編から引き続き、鳥取大山を抜け車は島根県松江へ。

 

灯ろう

去年松江を訪れた時は丁度8月16日で、宍道湖では灯篭を流してご先祖様を送り出す日でした。とても涼しくてそこに吹く風と宍道湖で見る夕焼け・朝焼けの心地よさがずっと体の中に残っていたのですが、今年も改めてその風と湖面、空を楽しむことが出来ました。

宍道湖ではどうしても行きたい居酒屋さんがあって、(お店の名前はおでん庄助さんといいます。)今年も運よく滑り込み。
こちらで食べたかったのはこくのあるおでんと美味しいお魚。普段魚が苦手な小さな人もこちらのノドグロは嬉しいぐらいに食べてくれます。同じものを食べられて嬉しいねぇ。

ご飯からの帰り道、宍道湖でsupをしている人がおられて何だか印象的でした。

 

 

松江では宍道湖畔で一泊してから、朝は松江城まで散歩。松江城は山陰唯一の現存天守とのことでその大きさや美しさ、細かな工夫に圧倒されるとともに何百年も昔にこれだけのものを作る技術が既にあったという事自体にもとても驚かされました。

 

時の流れを感じられる木の色や丁寧に手を入れて得られる艶が素敵。

 

お城までの散歩の後はひんやり小休憩。湖畔でのコーヒーと冷たい甘いものは格別でした。

 


その後行ってみたかったobjectsさんへ。

気になっていたガラスの作品を手にする事が出来てウキウキと松江を後にします。車は一路、山口へ。

 

 

山口は下関に母方の実家があり、毎年訪れているもののその広さから岩国には小さい頃に行ったきりで記憶も朧気。行ってみたいところの一つであった錦帯橋にこのタイミングで立ち寄ることにしました。

 

 

はじめ、錦帯橋は釘が一つも使われていないと勘違いしていたのですが実際には釘を使用し、「流されない橋を作りたい」という大きな思いを遂げるための工夫が数多くなされているようです。何に重きをおいて事を運ぶかが明確に示されている。

橋を構成する木は6種類。適材適所で使う木の種類を変えているところもまたおもしろいです。きっといろいろな職人の知恵と想像力を持ち寄って、会議や相談を繰り返すことでここまできているのだろうなぁ。物事が作られ、実行される過程の人と人とのやりとりを想像したり垣間見たりする事が好きです。人が生み出す力ってすごい。

 

夜と朝の二つの錦帯橋を楽しんでから、旅は一番大切な目的地へと続きます。母の実家山口県下関市。この旅一番の目的地です。

 

 

従姉妹が皆それぞれに子供を連れて祖父の家に集まりました。写真は載せられないけれど大人も子供も沢山いて、すごく賑やか。シャボン玉にスイカ、お祭りに花火と昔私達が楽しんでいたあれこれを、今ではその娘たちが引き継いで堪能しています。時間が経っても変わりなく続いていくものを何故か幸せに感じる。

 

ここ数年下関に帰る度に、昔は考えた事もなかった思いがふっっと頭に浮かんできます。

 

ここが自分の拠り所の一つである。

 

京都と、そして山口とに行きつく場所がある事を心強く感じます。

 

 

 

下関で従姉妹会を楽しんだ後、最終目的地尾道へ。旅も終盤です。

 

尾道も昨年訪れてもう一度ゆっくり来てみたかったところ。去年は駆け足だったけれど、今年は行きたいところにばっちりフォーカス。

中でもスタジオムンバイがプロジェクトに携わっているLOGは訪れてみたくて、そこに迷うことなくたどり着けた事に喜びもひとしお。(futanaはよく道に迷います。)

LOGは千光寺山中腹に位置する宿泊施設なのですが、宿泊しない人達も庭やロビー、カフェを利用する事ができます。全体が山にしっくりと溶け込んでいて敷地全体に気持のよい空気が流れていました。

建物の一つ一つが無駄なく無理なくそして心地よい。

洗練されているけれど無駄に緊張することなくその魅力を堪能できるのは、「この土地に暮らす人々とまちを散策する人々が交差する場所でありたい。」という思いがスタッフの方達の中に明確にあるからだと感じます。爽やかでたおやかで柔らかい

ここでもまた人が生み出す力を感じる事ができました。

 

 

 

振り返ってみたら鳥取から尾道と、行く先々で沢山の清々しい人達に出会いました。

私は旅で訪れる側だったけれど、京都に帰ってfutanaとしてお店に立つときには、旅の道中で来てくださる方々に同じように心地よいと感じていただきたい。そう強く感じます。

 

来てくださる方が必要としている空気を携えたい。いつも来てくださるかたも、初めて来てくださる方も、futanaにある素敵なお洋服や作品を見たいと思って来てくださる方の気分に出来るだけ近づきたいと思います。

 

きっと来てくださる方によってはそれは変化するけれど、臨機応変はfutanaが得意とするところ。

 

静かにお洋服を見たい方もおられれば、わいわいと賑やかに服を楽しみたい方もおられるはず。futanaはどちらも含んでいきたいと思います。何かご要望があればいつでもお気軽に。皆様の気分に合わせてご利用ください。

 

 

今回も満たされた旅でした。旅は私にとって非日常だけれど、出るたびその中に日常を楽しむ為の種をなにかしら発見できるから、これからも機会があれば旅に出たいと思います。

 

駆け足旅日記はひとまずここまで。また、何か思い出したらメモメモ記していきます。

お時間があればそっと覗いてみてください。

 

 

 

 

 

完全な余談だけれど、今回の旅で私の足を支えてくれたのはAUTTAAさんのルームシューズでした。凛靴さんに固めのハーフソールを施してもらったので長時間の散歩も苦にならなかったし、履くのも脱ぐのも楽ちんで、今回の旅にピッタリ。
AUTTAAさん、凛靴さんに感謝。

 

futana

 

 

 

 

ページの上部へ