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春雨【しゅんう】

2018.3.21category:thinking

しゅんう

暖かくなったり雨が降って肌寒くなったり。三寒四温が続いていますが、先週とても気持ちの良い風が吹く中東京へ行ってきました。

目的は、日頃お世話になっている方々へのご挨拶と次季の展示会へ。東京へはまだ数える程しか行った事が無く今回もやはり少し緊張しながらの東京行きとなりましたが一泊二日、とても気持ちの良い充実した時間でした。

清澄白河

今回の目的の一つであるi ro se さんへのご挨拶。
東京駅から近くのアトリエ兼事務所へ寄せていただきました。
東京駅の人の多さから一変、ゆったりとした空気と何だか懐かしい雰囲気の河、そして少し開きかけの桜がまさに春そのものの清澄白河。
アトリエはビルの四階にあり、日当たりも風通しも良く本当に気持ちの良い空間でした。

ずらっと
ずらっと並んだi ro se ブランドの革小物。どれも素敵で綺麗で、いくらでも眺めていられそうです。
デザイナーの高橋さんご兄弟にも改めてお話をお伺いする事が出来、i ro se さんの創り出す綺麗でそして少し面白味のあるプロダクトデザインの源を感じる事が出来ました。

MIRO

i ro se さんオフィスのMIRO(マイロちゃん)

i ro se さんのホームページのaboutページには、多くが書かれていません。それは、作り手が作る事に集中しているからなのだと思います。
丁寧な作り、使い易い形、そして申し分のないクオリティのプロダクトだからこそ、それに対しての注釈は細かく口には出さず、後は手にする者へその感じ方・詳細を委ねる。使い手はそのプロダクトを手にして細かく中を見て、使う事を通していろいろを想像する。土台がしっかりしていて安定感があり、且つそこにきっちりとした裏付けがあるからこそあえて口に出さなくとも伝わるものがあるのだなと思います。そのゆったりとした柔らかい面持ちの中にも強くしなやかでそして確固たる職人としての佇まいを感じました。

rai

 

futanaにあるものはそれぞれ作り手がいます。それを作り出したのは作り手ですが、洋服や小物はそれを身につける人が居て初めてその存在が完結するものだと思います。
使い手がどう受け取り使っていくか。それがあってこその作品でありプロダクトだと感じます。一つの物の存在意義を作り手と使い手で完結させる。何だか共同作業のようだなぁと嬉しくなります。手にする皆さんは直接作り手の皆さんに会う事はないけれど、futanaを通して作り手を感じて欲しい。だからこそfutanaの役割は責任重大だと、改めてその思いを強くした時間でした。

駅

その後足を進めて展示会にお伺いしました。既にお取り扱いさせていただいているブランドに加え秋から新たに置かせていただくとても素敵なお洋服のブランド。そちらのご紹介はまた機が熟したらお伝えさせていただきます。楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

チューリップ

雨の中確実に季節が進んでいます。

今日も良き一日となりますように。

 

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